– 花好きの集まる場所 –

咲かせすぎたので…、

ウィリージェリー

55cm、この大きさが限界でしょうか

コロナ禍前の’19年10月から数えて、この度で7回目のリニューアルです。

花が終わりに近づき、外の葉先12枚が茶色になってきています。

遠い過去の事(30数年前)ですが、展示会などで大株に咲かせた株は終了と同時に、周りの親しい人たちに差し上げていました。次の株づくりに思いが馳せ、新しい品種に挑戦すべく、どの株にしようかと思いを巡らしていたものです。

しかし、この度のコロナ禍で3年半近く交流もない日々が過ぎ、次の展示会に間に合わせる為、同じ株を取り敢えずリニューアルして育てていた事が、株にとって良かったのでしょう。毎回トラブルもなく、むしろ、生き生きと成長し、この手順通り繰り返し育てていただけで、50cm超の株に育つこと事が出来ました。
セントポーリアは、自分が生きている限り一緒にいてくれる花である事を確信し証明できた様に思います。

Lesson-1

葉の先端が傷んで茶色になっている葉、12枚をカットする。

Lesson-2

次に、葉に花茎が上がっていない葉12枚カットする。

Lesson-3

ピンクのシールをつけた葉の際の付いている花茎18本を取り去る。

Lesson-4

左の株、もう一度シンメトリーな株にする為に、基本のシール15枚を貼り中心の葉3枚で18枚の葉を残す。それ以外の葉12枚は不要ですので取り除きました。

Lesson-5

5色のシールを貼り終えた状態。直径30cmになりました。中心の葉3枚は咲かせ過ぎの衰えもなく、ここから、また、株作りを継続し楽しみます。

取り除いた花柄と葉柄

花の茎の数は18本、葉の枚数は36枚取り除きました。

わさび状の株にしない為

36本の外した葉の茎
葉柄を全て取り除くとわさび状の茎になりますので、あえて、次の植え替えまでこの状態で育てていきます。
自然にまかせておきますと、当然下の葉から茶色になりますが、その時こそ葉柄を元から外し、その外したスペースには必ず、寄せ土又は、増し土をして下さい。また、多くの茎が茶色に変色した時は、植え替えのタイミングでもある訳です。
通常の株も同じ様に、茎を元から取り除かないで葉柄だけをカットして処理して置くと、真冬の植え替えをしなくても、しばらくは凌げますのでお試し下さい。(関西以南の暖房しなくても炬燵で過ごせる地域に住んでいる方は、2階建リメイク方式も参考にして下さい)
只今、この株には6本の花茎と3つの花芽 合計9本ついています。葉と葉の隙間は1ヶ月もするとなくなります。

大株に育ったセントポーリアでしたが、葉について言いますと、取り除いた葉36枚+残した葉15枚+中心葉3枚=「54枚」の葉で展開していました。
又、花茎の数は、今回取り除いた18本+現在30cmに残した株に上がっている花茎9本=「27本」が上がっていた事になります。
今回で7回挑戦してみて分かったことは、この様にわさび状の茎にしない育て方をすると、大事な根も痛まず葉も伸び伸びとして育ち、花上がりについても間違いなく3の倍数で咲いてくれました。
また、丈夫に育ったこの株は病害虫にも強く、トラブルなく育つ事を実感いたしました。

厳寒期の為、この度の植え替えは敢えてせずこのまま状態に置きます。尚、残した葉柄を外しての植え替えについては、次回の投稿をお待ち下さい。