– 花好きの集まる場所 –

苗の増やし方(その1)

葉挿し(フロステッドデニム・ミニ種)

4月下旬開催 ”セントポーリア展” のミニ種コーナー 。「フロスティドデニム」は花友さん友情出品(籠の中の左手前)でした。 展示後にその株を頂き葉挿しをする。テーブルの右上、一重の花は、※原種「No.32」も紹介します。

⚫︎セントポーリアの発見から今年(’22年)で130年になります。

※ セントポーリアの古典種「オリジナル・10」について
1927年(95年前)、アメリカのアーマコスト・ロイストン社が、イギリス、ドイツから種を取り寄せ100株を保存し増やし、そのうちの最も優れた10株に名がつけられました。
イギリスの種から、アメジスト・アドミラル・コモンドール・ネプチューン・ノースマン・マーメイド・バイキング・※No.32
ドイツの種からは、ブルーボーイ・セイラーボーイができました。
これらの「オリジナル・10」は、原種イオナンタから、また、原種コンフューサ、原種ディプロトリカからできたものもありました。1892年、セントポーリアの発見から35年後のことでした。

7月13日、頂いたフロステッドデニムが発芽をしている

22年4月30日、6枚の葉を寒天培地で根出しさせた後、6月10日黒ビニールポットに植え替える。

芽が出始めている。

8月3日、親に使った葉をカットする

3週間たち、親の葉6枚は子苗の生長の妨げになりますのでカットする。

8月17日 2週間後

9本の苗が出来る。

間引く

大きい苗、2本残して7本間引く。
この7本の苗の内、土がついている3苗は育ちそうですが、心を鬼にしました。苗を外した後の鉢内は用土は足りていません。必ず、増し土をします。
良い苗を取るためには元気な苗を2本残し、可哀想だけど、7本の苗は間引きします。つまり、この小さ過ぎる苗7本が、2本の大きい苗の生長を促してやるために、自分達の分の生長を託すのだと思えば、どうでしょう。良いかなと思います。

この育成法の良い点は、残した2本の苗を、あえて、他の鉢に移植(植え替え)することをせず、そのまま鉢内に置き引き続き育てます。
その方が、か細い根を痛めずセントポーリアの特質、葉の際、葉と葉の間に出る髭根を、少しでも早く、横に根を広げてさせてやることによって生長を早めます。

お気に入り

マックスピュアポニートリー(セミミニ種)
2016年5月入手 ミニ種用のサポーター(容器の蓋で作る)の上で育てていました。

只今、機嫌が悪く手直し中です。無くしたくない花なので、葉挿しもしました。